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VOICE / JAC活動レポート

HELPFUL / お役立ち 2024.05.30
VOICE JAC活動レポート

国内外の外国人に向けた
日本の建設業のPR活動を展開

 JACでは受入企業への支援・サポートのほかに、建設業への入職を促す活動にも力を入れています。インドネシア現地では、日本で働くことを希望する人を対象に職種説明会を実施。日本の建設業を広くPRしています。また、来日している外国人に対しては、日本の建設業への興味関心を促すオンラインセミナーも開催。今回は、そうした活動の詳細を担当者に伺いました。

担当者:JAC事業部 鹿野
(一社)日本型枠工事業協会より出向

担当者:JAC事業部 鹿野
インドネシア現地で職種説明会を実施
海外での活動について教えてください

 JACではJAC正会員団体を支援する事業を行っています。その中で、インドネシアからの受入れをさらに推進していくために、型枠、鉄筋、鉄筋継手、コンクリート圧送の4つの職種団体が主催し、各々の職種や日本の建設業の魅力をPRすることを目的として、インドネシア現地で職種説明会を実施しました。

なぜインドネシアなのでしょうか?

 建設業界の各企業から、これからインドネシア人材を受け入れていきたいという要望が多数寄せられています。その声に応えるためにインドネシアでの職種説明会の実施に至りました。また現在、インドネシア国内では、日本で働くことを希望している学生がジャカルタなどの都市部だけでなく、地方にも多くいることがわかっています。そうした人たちにより日本の建設業を理解し、さらなる興味関心をもってもらうために、2023年10月に地方都市のマディウンで実施しました。

マディウンにある学校の講堂で開催

マディウンにある学校の講堂で開催

職種説明会の内容を教えてください

 まず特定技能制度の概要を説明し、その後、型枠、鉄筋、鉄筋継手、コンクリート圧送の4つの職種を動画を使って紹介しました。そして、もうひとつ用意したのが、特定技能外国人として日本の建設業で働くインドネシア人の1日を撮影した動画です。実際の生活の様子や一日の流れがわかる動画を流すと、来場者の方々も興味深そうに観ていたのが印象的でした。そのほかにも、日本で働くことについてのインタビュー動画も会場で流しました。

職種説明会を開催してみていかがでしたか?

 冒頭のあいさつで「日本に行きたい人!」と尋ねて学生たちに手を挙げてもらったところ、会場のいたるところで手が挙がり、日本で働くことへの関心の高さを実感しました。また、当日は会場に現地の新聞社が取材に来ていて、実際に翌日の新聞に記事が掲載されるなど、反響は少なくなかったようです。今回の職種説明会はいわゆる“種まき”で、参加してくれていた方のなかから日本の建設会社に就職してくれる人が現れることを期待しています。インドネシアは国土が広く、いろいろな島があって、各地域によっても文化が違います。今後も継続的に各地で職種説明会を行い、日本の建設業をPRしていきたいと考えています。

職種説明会では日本の建設業の魅力をPR

職種説明会では日本の建設業の魅力をPR

インドネシア大使館より、インドネシア人を雇用されている企業様へ。

 「Lapor Diri(ラポル ディリ)」は、在外インドネシア人向けに提供される行政への各種届出や行政サービスのためのオンラインシステムです。「Lapor Diri」は個人での登録が必要です。下記リンクからアクセスできます。

インドネシア現地での職種説明会
参加者の声
マウラナ さん
Maulana Pambudi
学校:SMK Bina Patria 1 Sukoharjo

 日本はテクノロジーが進んでいて、きれいな国だと聞いているので、家族を支えるためにもぜひ日本へ行きたいです。文化にも興味があって、祭りなどにも参加してみたいです。イスラム教徒である私の夢は、いつか家族をメッカまで連れて行くこと。お金がかかりますが、しっかりと貯めて必ず実現させたいです。

フェルナンド さん
Vernando Ekad
学校:SMK PGRI 1 Mejayan

 職種説明会で一番興味があったのは、鉄筋継手です。高校で溶接の勉強をしているので、自分にもできそうだと感じました。日本人はやさしいと先輩から聞いているので、不安はそれほどありません。日本で働くことができたら、その経験を活かして、インドネシアで日本語を教える先生になるのが夢です。

「日本の建設業で働こうセミナー」国内の外国人向けに開催
セミナーの内容を教えてください

 このセミナーは、日本の建設業に興味のある国内にいる外国人を対象に、オンラインで月1回開催しています。さらに興味をもってもらうために、JACのホームページで公開されている特定技能のテキストをベースに、日本の建設業について解説しています。このテキストは内容も幅広く、専門的な言葉も使われているので、建設業を未経験の方には少し難しい部分もあります。そこで、まったくの初心者でもわかりやすいようにやさしい日本語で説明しています。そのほかに、JACでの仕事の探し方などの情報を案内しています。

セミナーではどのような工夫をしていますか?

 特定技能のテキストの解説では文字だけだと伝わらない部分も多いので、写真や動画を活用して、内容について誰でもイメージできるような工夫をしています。また、質疑応答の時間も設けており、参加者から口頭やメッセージで質問を受けることも少なくありません。これまで受けた質問は「建設の仕事を探しているが、どうしたらよいか」や「塗装の仕事をしたいがどの区分の試験を受けたらよいか」といったものまで、さまざまです。セミナーはアーカイブの動画もJACのホームページに載せていますので、参加した人も、参加できなかった人も繰り返し何回も学び直しができるのもメリットのひとつだと思います。

今後の展開を教えてください

 これまでも建設業に興味のある外国人を対象に、建設業で働くきっかけとなるオンラインセミナーを開催していました。それを毎年、参加者がよりわかりやすいものにカスタマイズし、バージョンアップしたものが、2023年2月から始まった「日本の建設業で働こうセミナー」になります。もちろんこれからも同様のセミナーは続ける予定で、参加者からの期待も高く、手応えを感じています。より優秀な人材を建設業に呼び込むためにも、周囲で建設業に興味のある外国人や、あらためて学び直しがしたいという外国人がいましたら、無料ですのでぜひご参加ください。

セミナーで司会進行役を務める鹿野さん

セミナーで司会進行役を務める鹿野さん