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SYMBOL / 友好のシンボル

TAKE FIVE / 箸休め 2025.05.30
SYMBOL 友好のシンボル

世界には日本が技術提供をして建造した施設や公共物がたくさん存在します。それは、我が国と現地をつなぐ大切な交流の証。そんな海外の事例を紹介していきます。

ネパールの主要都市を結ぶ新動脈

安全と技術を根づかせて

ネパールの主要都市を結ぶ新動脈
ネパール Kathmandu 地図

ナグドゥンガトンネル
|ネパール

ネパール国旗
ナグドゥンガトンネル|ネパール Photo

 ネパールの首都カトマンズと主要都市を結ぶナグドゥンガトンネル。現在建設中で、工事が順調に進めば2025年9月半ば頃に開通予定です。長さ2.69km、接続路を含め総延長5.6kmにおよぶ、ネパール初の本格的な道路トンネルであり、物流と人々の命を支える新たな動脈として期待されています。大型トラックが行き交う二車線の山道は、慢性的な渋滞と雨季の土砂崩れによる通行止めに悩まされてきました。トンネル開通により、20〜60分かかっていた道のりが5〜7分に短縮され、物流効率が飛躍的に向上。経済活動にも大きく貢献します。
 現場では、最盛期には20人ほどの日本人技術者が、約800人のネパール人技能者を指導し、安全管理や段取り、時間厳守を根気強く伝えました。事務所の壁には神棚も設置され、日本式の安全意識と文化が根づき始めています。株式会社安藤・間の現地担当、ネパール人のカドカ・マダンさんによれば、当初は保護具着用すらとまどっていたものの、「ここ数年で日本式のやり方に近づいてきたと感じます。安全意識や工程管理など、確実に変わってきています」と、現場の成長に手応えを語りました。大規模な岩盤の変位や地元住民の要望など、工事は困難の連続ですが、現地スタッフと日本人技術者が力を合わせ、着実に前進しています。

記事監修・写真提供:株式会社安藤・間

ナグドゥンガトンネル|ネパール Photo