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SYMBOL / 友好のシンボル

TAKE FIVE / 箸休め 2024.05.30
SYMBOL 友好のシンボル

世界には日本が技術提供をして建造した施設や公共物がたくさん存在します。それは、我が国と現地をつなぐ大切な交流の証。そんな海外の事例を紹介していきます。

カンボジア・メコン川をわたる「つばさ橋」

国民の悲願だった国土の東西をつなぐ、500リエル札にも描かれた橋梁です。

カンボジア・メコン川をわたる「つばさ橋」
カンボジア 地図

つばさ橋(ネアックルン橋)|カンボジア

カンボジア国旗
つばさ橋(ネアックルン橋)|カンボジア Photo

 カンボジアの「つばさ橋(ネアックルン橋)」は、首都プノンペンの南東を走る国道1号線がメコン川を渡るネアックルンに架かる橋梁です。ホーチミン(ベトナム)−プノンペン−バンコク(タイ)を結ぶ南部経済回廊の一部として、2015年に開通しました。1991年に締結されたパリ協定で長く続いた内戦にようやく終止符が打たれ、復興に湧き立つ国民にとって、国土を東西に分断していたメコン川に橋を架けて24時間いつでも通れるようにすることは悲願でした。当時、メコン川を渡る手段はフェリーしかなく、交通量がピークに達する年末年始などには、7時間近い待ち時間が生じることもあるなど、交通のボトルネックとなっていました。これに対して日本は技術支援や約120億円を無償供与し、つばさ橋の開通に協力。完成後は、メコン川をいつでも短時間で渡ることができるようになったことで、ベトナム・カンボジア国境通過の交通量が約2倍に増加し、野菜や生鮮食品の流通が増えるなど、メコン地域全体の経済発展に大きく寄与しました。つばさ橋は美的外観から観光名所になっており、カンボジアの紙幣にも印刷されるなど、現地でも喜ばれています。

記事監修・写真提供:独立行政法人 国際協力機構(JICA)

つばさ橋(ネアックルン橋)|カンボジア Photo