目指すは「外国人県民」
が住みやすいまちづくり
JACでは全国各地の自治体で行われている建設分野における特定技能人材増加に向けた方策についての調査を行っています。今回、訪れたのは人口に占める外国人住民の割合が東京都、愛知県に次いで全国3位の群馬県です。県が行う独自の取組みについて県庁職員に詳しく伺いました。
聞き手:JAC調査研究部 2023年12月18日取材
建設業外国人材受入れセミナー
県土整備部 建設企画課
建設業対策室 室長
荻野 邦夫 さん
県土整備部 建設企画課
建設業対策室 建設業係 主事
武井 智紀 さん
- JAC
- 群馬県内の建設業には、どちらの外国籍の方が多いのでしょうか?
- 荻野
- 一番多いのはベトナムで、続いてインドネシア、フィリピンの順になります。中国系の人も多くて、そのほかミャンマーなど東南アジアからの人材が増えつつあります。
- JAC
- 群馬県が行っている建設業外国人材受入れセミナーは、そうした県内の外国人と企業をつなぐためのものですね。
- 荻野
- そのとおりです。外国人材の受入れを検討している建設業者向けに、外国人材の活用事例や受入れに関する制度・手続きを紹介するセミナー動画を配信しています。
- JAC
- 建設分野でのセミナーを始めたきっかけはなんですか?
- 荻野
- 建設業は働き手の高齢化が進み、若手の入職も少ない中で、外国人を受け入れようと考えている企業は少なくありません。しかし、実際に受け入れようとしても、どのような制度があり、どんな手続きをすればよいかわからないという声もあったので、受入れへの理解を促す目的で動画を配信しました。
- 武井
- 初めて動画を配信したのが令和2年度です。その後、視聴した方々から「もっと詳しい情報が知りたい」というご意見をいただき、令和3年度にブラッシュアップしたものが、今YouTubeにアップされている動画になります。
- JAC
- 外国人を受け入れたいという要望は増えていますか?
- 荻野
- 受け入れたい気持ちはあるものの、受入れ体制をどのように整えればよいか、まだまだ不安が残るようで、積極的な企業は少ないのが実情です。そうした企業にこそ、セミナー動画を観ていただき、検討材料にしていただきたいです。
- 武井
- 動画以外にも、建設業向けに経営アドバイザーの派遣を行っています。人材不足や経営課題について中小企業診断士に相談できるサービスで、外国人を受け入れることについて不安なことや疑問に思うことがあれば、ご相談いただければと思います。
- JAC
- 実際に受入れについての相談はありましたか?
- 武井
- 令和4年度は経営アドバイザーの派遣が18回あったのですが、その中で外国人材活用について知りたいという相談もありました。今後、受入れのニーズはより増えていくと予測しています。