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CLIP / 受入企業の好事例

CASE / 事例 2024.03.29

 全国の受入企業を取材していると、仕事の時間外に行っている興味深い独自の取組みに出合うことがあります。その内容は、ユニークなものから画期的なものまで、各社さまざま。ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?

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株式会社ハヤブサコーポレーション

所在地:岡山県倉敷市帯高171 
事業内容:鳶(とび)/土工/土木/塗装

 岡山県の株式会社ハヤブサコーポレーション・株式会社隼ビルドでは、外国人就労者が近隣の住民から理解を得られるように、地域活動に力を入れています。詳しい取組み内容について、同社の統括責任者・岡本啓志さんに取材しました。

聞き手:JAC編集部 2023年8月1日取材

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行事には全力で参加!
地域から頼られる存在に

CLIP Photo 統括責任者 岡本 啓志さん

統括責任者
岡本 啓志 さん

どのような活動を行っているのでしょうか?

 当社で受け入れている外国人が地域の人たちから信頼してもらえるように、地域活動に積極的に参加しています。例えば、年に2回、町内の川の清掃があるのですが、それに当社の技能実習生と特定技能、また日本人社員が参加しています。単に参加するだけではなく、清掃の開始時間が朝7時なら、6時には川へ入って掃除をするんです。そして、町内の皆さんが集まり始めたときには掃除を終わらせておきます。また、廃品回収が年に3回あって、そこで集められたものは地元の子ども会の運営資金になります。そこで、当社は外国人たちが住んでいる寮の前にトラックいっぱいの廃品を出し、少しでも役立ててもらう。そうして地域行事に全力で参加することで、当社の外国人たちが同じ町内の住民として認められるように努力しています。

地域に根付くための取組みなのですね

 その通りです。町内のお祭りにも参加して神輿を担ぎ、寄付も必ずしています。また、町内にある公民館でも清掃活動があるのですが、それにも誰よりも先に現地へいって、掃除を終わらせておきます。行事だけでなく、寮の前の掃き掃除や、隣接する駐車場の砂利が道に出ていたらきれいにするなど、普段から近隣への配慮は欠かさず行っています。

地域行事に力を入れるようになったきっかけは?

 当社が受入れを始める際に、寮として使用する一軒家を借りました。そのときに、町内会長から「誰が住むのか、顔を見せてほしい」と言われたので、当時の技能実習生を連れてあいさつにいきました。やはり、突然外国人が近所に住んだら驚くでしょうし、不安になる気持ちはわかります。それなら、町内の人たちから愛されるような存在になろうと考えたのがきっかけです。

玄関前はいつも整理されている社員寮

玄関前はいつも整理されている社員寮

地域の方々との現在の関係は良好ですか?

 はい、道端で会えば笑顔であいさつをしてくれますし、ご高齢の方からは「ちょっとこれを運んで」と、荷物運びなどのお願いごともされるようになりました。私も皆さんには、「せっかく若者が近所にいるのだから、困りごとがあればなんでも言ってください」と伝えています。

読者に地域住人との付き合い方をアドバイスするなら?

 まずは会社のトップがその町に住んでいる気持ちになって、どう見られているかを想像することが大切ではないでしょうか。つまり、自分ごとに置き換えてみる。やはりあいさつをしなかったり、ゴミを散らかしたり、くわえ煙草をしていたりすれば、悪いイメージをもつのは当然。私は技能実習生や特定技能にも「地域の皆さんに嫌われたら、住むところがなくなるんだよ」と伝えています。

本人たちにも自覚をもってもらう、と

 そうです。彼らも理解してくれているようで、寮でも夜21時過ぎには寝ています。一度、夜中に騒いで近所から注意されたことがありました。その方の家にあわてて謝罪に伺ったのですが、それからは彼らも迷惑をかけないように、早寝早起きを実践しています。そのおかげもあって病気もせず、昼間はバリバリ働いてくれています。

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